発泡ポリスチレン(スチロダイアブロック®)は、EPS土木工法向けの軽量盛土材として最適です。国内でも、多くの分野へ広く利用されています。
型内法製品(Dグレード) |
押出製品(DXグレード) |
EPSブロックの単位体積重量は0.12〜0.35kN/m3であり、一般的な盛土材の単位体積重量の1/100程度です。盛土による現況地盤への影響を最小限に抑えます。
EPSブロックの許容圧縮応力は20〜200kN/m2であり、盛土として必要な強度を有しています。
EPSブロックは撥水性であり、吸水はほとんどしないため、一般盛土のように湿潤密度の変化がありません。施工前・施工後ともに均一な盛土品質が確保されます。
EPSブロックは上部荷重の増加による側方変形が小さく、自立性に優れています。このため、片直・両直壁での高盛土が可能です。
EPSブロックは緩衝能力が高く、落石に対する緩衝効果は砂の数倍程度あります。ロックシェッド上部のクッション材として非常に優れています。
EPSブロックは軽量なので人力での施工となります。大型建設機械や大規模な搬入路・仮設工を必要としないため、狭小地や急傾斜地の施工も可能です。また、現場での加工も容易です。
軟弱地盤対策の置換えなどでは、即施工・均一な品質を道路に提供します。また、深層改良工法などに比べ非常に安価です。また、不良施工の可能性も小さく、維持管理を含め、トータルで経済的です。
EPSブロックは、土中の各種微生物や昆虫、小動物による食害・分解などの事例はありません。ただし、紫外線による表面劣化はありますので、保管には留意が必要です。
難燃性EPSブロックは着火しても、火元を取り除けば3秒以内に自然消火します。ガソリン・灯油等の油には溶融しますが、酸・アルカリには優れた抵抗性を持っています。
EPS工法の日本導入から20年を超え、国内施工実績は9800件、施工量は473万m3を超えています。
≪ 表は左右にスライド出来ます ≫
項目 | 試験 方法 |
単位 | 型内法 | 押出法 | ||||||||
D-12 | D-16 | D-20 | D-25 | D-30 | DX-24 | DX-24H | DX-29 | DX-35 | ||||
密度 | JIS K-7222 | kN/m3 | 0.12 | 0.16 | 0.20 | 0.25 | 0.30 | 0.24 | 0.24 | 0.29 | 0.35 | |
許容圧縮 応力 |
- | kN/m2 | 20 | 35 | 50 | 70 | 90 | 60 | 100 | 140 | 200 | |
品質管理時 の圧縮応力 (10%ひずみ) |
JIS K-7220 | kN/m2 | 40 以上 |
70 以上 |
100 以上 |
140 以上 |
180 以上 |
120 以上 |
200 以上 |
280 以上 |
400 以上 |
|
燃焼性 | 燃焼 試験 |
JIS A-9511 | - | 合格 | ||||||||
酸素 指数 |
JIS K-7201 酸素指数法B法 |
- | 26以上 |
*押出法製品は10cm厚部材を接着して、50cm厚の製品となります。