社長メッセージ

経営理念「創造的行動力による社会への貢献」を進め、長期ビジョン「真のグローバルサプライヤーとして社会から必要とされる企業」を目指します。


当社は、2021年4月に中期経営計画「Change for Growth」をスタートいたしました。初年度は、想定を上回る原材料価格の高騰、サプライチェーンの混乱や半導体不足影響などがありましたが、成長戦略に掲げている発泡ポリプロピレン「ピーブロック®/ARPRO®」の自動車部品分野での使用量拡大、フラットパネルディスプレイ向けの発泡ポリエチレンシート「ミラマット®」の拡販などは着実に進んでおります。引き続き、発泡樹脂製品が持つ軽量性、省資源性、断熱性、緩衝性、遮音・吸音性等の機能を活かし、持続性帯電防止効果をはじめとする様々な機能を付加した高付加価値製品の開発を続け、社会の要請に応えてまいります。

本中期経営計画では、基本コンセプトに「経済価値だけでなく、顧客や社会の課題解決などの社会的価値へと提供価値を拡大する」と「経営基盤の強化」の二つを掲げております。このコンセプト実行のため、2021年4月より経営企画本部内にサステナビリティ推進室を置き、重要課題(マテリアリティ)を特定しサステナビリティ経営を推進しております。また、経営の効率化や透明性、健全性などガバナンスに対する重要性も高まっており、これらの要請に応えるためにも、コーポレート・ガバナンスを有効に機能させ、社会的責任を果たしていきたいと考えております。

持続可能な社会の実現に向けては、既にリサイクル原料を使用した製品を欧米で拡販しているほか、自社工場内だけではなく、お客様の工場で発生する成形時の消費エネルギーを低減する製品などの供給も始めております。プラスチック廃棄問題への基本的な対応である3R(Reduce, Recycle, Reuse)については、当社内のマテリアルリサイクル比率を上げることに続き、当社事業に関わるサプライチェーン全体での協力による対応も進めていきます。その一環として、住宅用断熱材「ミラフォーム®」においては設計段階からお客様と連携し、自社工場内で割付断裁を行い納品することにより、建設現場での加工の手間を省き、廃棄物の発生問題を解消しています。

新型コロナウイルスの影響をはじめ様々な課題はありますが、長期ビジョン「真のグローバルサプライヤーとして社会から必要とされる企業」の実現に向け、今後も経営理念である「創造的行動力による社会への貢献」を進めてまいります。

株主の皆様には、これからも一層のご支援、ご鞭撻をお願い申し上げます。


代表取締役社長
大久保 知彦



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