
ポリメチルメタクリレートの優れた熱分解性とポリスチレンの優れた発泡・成形性、剛性を兼ね備えた特性を持ち、消失模型鋳造法(ロストフォームキャスティング)に適しています。
消失模型鋳造法の工程例
発泡性ポリスチレンの模型に比べて、熱分解性が優れているため、スス欠陥や浸炭量の少ない鋳造品が得られます。
発泡性ポリスチレン模型に比べ成形品の寸法変化が小さく、精密な模型が得られます。
一般の発泡性ポリスチレン用の生産設備を使って成形加工を行うことができます。
炭化水素系の発泡剤を使用しています。
項目 | 試験方法 | 単位 | クリアポール | 発泡性ポリスチレン | |
---|---|---|---|---|---|
CL500A | FMC505 | ||||
蒿密度 | JISK7222 | kg/m3 | 25 | 25 | |
曲げ強度 | JISK7221 | kPa | 290 | 400 | |
圧縮 強度 |
5% | JISK7220 | kPa | 130 | 160 |
10% | 140 | 170 |
クリアポール®の成形品は一般の発泡性ポリスチレン成形品に比べて割れ・欠けやすいため成形品の取り扱いには注意願います。
<測定条件>100℃加熱時における分解ガス発生量:熱分解ガスクロマトグラフにより測定
クリアポール | 発泡性ポリスチレン | |||
---|---|---|---|---|
窒素中 | 空気中 | 窒素中 | 空気中 | |
スチレン類 | 10.80 | 0.06 | 38.70 | 1.07 |
BTX※ | 0.37 | 0.00 | 10.60 | 1.43 |
メチルエチルケトン | 9.76 | 0.00 | 0.00 | 0.00 |
メタクリル酸メチル | 3.23 | 0.00 | 0.00 | 0.00 |
その他 | 38.01 | 2.87 | 21.04 | 3.65 |
合計 | 62.17 | 2.93 | 70.34 | 6.15 |
※BTX=ベンゼン・トルエン・キシレン類(芳香族炭化水素)
<測定条件>成形品密度:25kg/m3・成形品寸法:300×75×25mm・温度:23℃
クリアポール®の成形品は発泡性ポリスチレンよりも寸法収縮率が小さく、寸法の経時変化も小さいため、寸法精度の高い成形品が得られます。
グレード名 | 適正成形品密度 | 平均粒径 | 包装単位 |
---|---|---|---|
CL500A | 23~30kg/m3 | 約0.5mm | 125kg・10kg |
CL600A | 25~30kg/m3 | 約0.4mm | 125kg・10kg |