社員を知る研究開発

断熱材「ミラフォーム」の高性能化に貢献。発信力と挑戦心を活かして新製品につなげたい

Y.K2017年入社

理工学研究科物理機能系専攻卒(修士課程)

INTERVIEW

#01 入社の決め手は?

「知識は入社後で
大丈夫」の声で
不安を払拭

大学時代は機能材料工学を専攻し、プラスチック樹脂と無機粒子を混ぜることで樹脂側の挙動の変化を見るような研究をしていました。化学の中でも合成の分野は苦手だったのですが、物理化学の分野は面白いと感じていて、プラスチック加工メーカーのJSPの業務と少なからず接点を感じました。大学の教授の紹介で当社を知ったのですが、研究室の先輩がJSPで活躍している点も後押しになりました。
ただ樹脂を溶かして形づくる高分子加工の知識に唯一不安を感じていたところ、人事の方から「最初はみんな知識がないところから入社するので、入社後に学ぶ姿勢があれば大丈夫です」と言っていただき、不安を払拭できたことが決め手になりました。

#02 研究開発の仕事とやりがい(ワクワクする瞬間)は?

多角的に追究できる
「選択肢の多さ」がやりがい

鹿沼研究所のボードグループで、JSPの主力製品・建築業界向け断熱材「ミラフォーム」の改良に向けた研究開発を行っています。住宅の高性能化が求められる中で、「いかに熱伝導率を低く抑えるか」つまり断熱性能向上が私のテーマです。
「発泡体」はさまざまな要因が物性値(断熱性能)に影響を与えます。樹脂や添加剤だけでなく「発泡剤」「気泡形状」「発泡倍率」などが挙げられます。目標物性値に向けてとれる選択肢が多く、大変ながら奥が深く、多角的に追究しがいがあります。これらの各要素を追究するため、テストの準備⇒評価⇒検証という流れを日々繰り返し行っています。 発泡テストでは、意図せず2つの要素が同時に変わってしまうことが多々あります。『「発泡剤」を変えたら「気泡形状」と「倍率」も変わってしまった。』よくある事例です。これを避けるようにテスト条件を調整することも、複雑な発泡現象を解き明かす上では非常に重要になります。
特に私は3ヶ月に1回の報告会では、複雑な発泡現象に関して、誰にも平易な説明を心掛けています。研究所外の方からの「簡潔でわかりやすい」という反応を頂くことも、私の仕事のやりがいであります。

#03 今後叶えたい目標や、将来ビジョンは?

「ミラフォーム」の新製品を生み出したい

将来的には「ミラフォーム」の新製品開発に関わってみたいです。そのために今は種を蒔き育てているともいえますが、まずは一部の仕様変更や機能向上でもいいので、自分が育ててきた種を新製品開発で活かしてみたいです。「ミラフォーム」の断熱性能の向上や更なる機能付与が達成されれば、当製品は、建築業界で引く手あまたの製品になると信じて研究開発に取り組んでいます。
私は隙間時間を見つけては、発泡評価だけでなく、ラボスケールのソリッド(無発泡)評価を行うことも多々あります。少量サンプルで評価可能のため、主に自ら入手した新しい添加剤等を提案したい際に行います。手を動かすことが次につながります。
『自分で考え研究する。』そんな主体性を持っている方と一緒に仕事が出来れば嬉しいです。