JSPを知る

環境貢献

企業理念に「創造的行動力による社会への貢献」を掲げるJSP。
かけがえのない地球環境を後世へ引き継ぐための取り組みをご紹介します。

温室効果ガス濃度上昇による温暖化など、環境・気象異常は地球規模で大きな問題です。
発泡プラスチックは石油製品ですが、省資源性やリサイクル性から環境貢献度は高く、
JSPではバイオプラスチック発泡体の研究開発などにも積極的に取り組んでいます。

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発泡プラスチックは省資源で製造が可能

原材料2% 空気98% 原材料2% 空気98%

発泡プラスチックは省資源で製造することができます。代表例は、生鮮食品の輸送箱や家電・OA機器の緩衝材、住宅建材など広く使われている発泡スチロール(EPS)。皆さんも見たことがあるはず。石油から作られたポリスチレン(PS)を小さな粒状にした原料ビーズを約50倍に発泡させています。その発泡体は、製品全体(体積)の98%が空気でできており、原料はわずか2%しか使われていません。実は省資源で製造が可能な、環境配慮型の製品なのです。

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リサイクル率は90%越え

サーマルリサイクル38% マテリアルリサイクル52% サーマルリサイクル38% マテリアルリサイクル52%

※注記事項 全ての製品ではありません。

発泡プラスチックの中でも発泡スチロールはほぼ単一素材であるため、分別が容易です。熱や溶剤・圧縮により体積を減らす減容が可能で、リサイクル特性に優れています。現在、プラスチック原料として再利用する「マテリアルリサイクル」、熱や圧力を加え、ガスや油として再資源化する「ケミカルリサイクル」、燃焼させることで高い熱エネルギーを発生させ発電などに再利用する「サーマルリサイクル」という3つの手法があります。2020年の使用済みEPSリサイクル率は90.8%(発泡スチロール協会調べ)で、90%超と高い有効利用率を維持しています。今後もプラスチックの特性を活かしつつ高度な3R(リデュース、リユース、リサイクル)を実現していきます。

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社会の省エネルギーに貢献

例えば発泡を断熱材として使用すると住宅に熱が伝わりにくくなり、冷暖房効果の向上に役立ちます。エネルギー消費を抑えることで、温室効果ガスであるCO2 の発生を抑制する効果につながっています。他にも冷蔵・冷凍食品の保存・運搬などに使うことは、鮮度良く美味しさも保たれるため、無駄な消費や食品廃棄を減らせます。さらに自動車に使うと軽量化によって燃費が良くなり、省エネルギーに貢献できます。欧州を中心にリサイクル原料を用いた部材利用は年々需要が高まってきており、省エネルギーを実現できる素材として期待されています。

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植物を原材料とした
「バイオプラスチック発泡体」の研究開発・用途開発

光合成 バイオマス資源 発酵 プラスチック製品 焼却 植物を原材料とした「バイオプラスチック発泡体」の研究開発・用途開発

植物由来の原料・バイオマス資源を利用して作られる「バイオプラスチック」。再生可能な有機資源由来の物質を含み、生化学的に合成することにより得られる高分子材料で、積極的に利用することは環境問題の解決策の一つです。JSPでは微生物によって自然界で分解される「生分解プラスチック発泡体」の開発として、ポリ乳酸ビーズ発泡体「LACTIF」を開発。プラスチックの海洋汚染等が問題になる昨今、この製品は微生物が多く存在する環境下では完全生分解されるため、従来品より環境負荷の少ない原料として注目を浴びています。これらの研究・用途開発が進めば、化石燃料の削減とCO2抑制への貢献度がさらに増すでしょう。

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サステナビリティ経営

5 ジェンダー平等を実現しよう 7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに 8 働きがいも 経済成長も 9 産業と技術革新の希望をつくろう 12 つくる責任 つかう責任 13 気候変動に具体的な対策を 5 ジェンダー平等を実現しよう 7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに 8 働きがいも 経済成長も 9 産業と技術革新の希望をつくろう 12 つくる責任 つかう責任 13 気候変動に具体的な対策を

現在サステナビリティ経営やSDGsの概念が世界中に広まっています。
当社としては経済価値だけでなく、顧客や社会の課題解決などの社会的価値へと提供価値を拡大する方針を掲げており、さらに循環性の高いビジネスモデルへシフトしていくためにもサステナビリティの観点を経営に組み込み、社会課題の解決に取り組んでまいります。
また、2021 年 12 月 13 日に TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に賛同を表明しています。